(仮訳)グリーンランド産の褐色のウメノキゴケ型地衣
Esslinger, TL., Hansen, ES. & Leavitt, SD. 2014. The brown parmelioid lichen species in Greenland. Folia Cryptogamica Estonica. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Steven_Leavitt/publication/286113883_The_brown_parmelioid_lichen_species_in_Greenland/links/568be7c208ae8445f58dc1ce.pdf [Accessed February 12, 2017].
【R3-03748】2017/02/12投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

グリーンランドから褐色のウメノキゴケ型地衣16種を報告した。
各種の記載文、写真、採集地マップなどを掲載した。
また、検討した種を含む検索表を掲載した。

(その他掲載種)

Cetrariella commixta (Nyl.) A. Thell & Kärnefelt
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanelia agnata
グリーンランドに分布する
岩上生地衣である
形態的に類似している(混同のおそれがある)
地衣体下面が淡色
スポットテストによる呈色反応が類似している
本種より地衣体が平伏する
本種と異なり地衣体下面に疎らではあるが規則的に散在する偽根を有する
本種より粉子が長い
本種と異なり粉子が楕円形ではなく両紡錘形
本種と異なり地衣成分としてα-コラトール酸、アレクトロン酸を含むかまたは含まないのではなく含まない

(その他掲載種)

Melanelia agnata (Nyl.) A. Thell
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanelia hepatizon(タカネゴケモドキ)
グリーンランドに分布する
岩上生地衣である
形態的変異の範囲が類似している
本種と異なり地衣体下面が淡黄褐色~褐色で老成した箇所などのみが黒色なのではなく常に一様に黒色
本種と異なり髄層がK+黄色~K+黄橙色(ただし反応がごく弱いことがある)
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む
Cetrariella commixta
グリーンランドに分布する
岩上生地衣である
形態的に類似している(混同のおそれがある)
地衣体下面が淡色
スポットテストによる呈色反応が類似している
本種ほど地衣体が平伏しない
本種と異なり地衣体下面に疎らではあるが規則的に散在する偽根を有するという特徴を欠く
本種より粉子が短い
本種と異なり粉子が両紡錘形ではなく楕円形
本種と異なり地衣成分を含まないのではなくα-コラトール酸、アレクトロン酸を含むかまたは含まない

(その他掲載種)

Melanelia hepatizon (Ach.) A. Thell
タカネゴケモドキ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanelia stygia(タカネゴケ)
グリーンランドに分布する
岩上生地衣である
地衣体下面が黒色
本種と異なり裂片が扁平~凹形または堀状になり凸形になるのが稀なのではなく扁平~やや凸形で時に弱い凹形
本種と異なり偽盃点が縁部に限って分布するという特徴を欠く
本種と異なり髄層がPD+赤橙色またはPD陰性なのではなくPD陰性~PD黄色または僅かに黄橙色
本種と異なり髄層がK陰性~K+汚橙色ではなくK+淡黄色~黄色または黄橙色
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸などを含むのではなくスチクチン酸(、ノルスチクチン酸)を含む
Melanelia agnata
グリーンランドに分布する
岩上生地衣である
形態的変異の範囲が類似している
本種と異なり地衣体下面が常に一様に黒色なのではなく淡黄褐色~褐色で老成した箇所などのみが黒色
本種と異なり髄層がK+黄色~K+黄橙色でない(ただし反応がごく弱いことがある)
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含まない

(その他掲載種)

Melanelia stygia (L.) Essl.
タカネゴケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanelia hepatizon(タカネゴケモドキ)
グリーンランドに分布する
岩上生地衣である
地衣体下面が黒色
本種と異なり裂片が扁平~やや凸形で時に弱い凹形なのではなく扁平~凹形または堀状になり凸形になるのが稀
本種と異なり偽盃点が縁部に限って分布する
本種と異なり髄層がPD陰性~PD黄色または僅かに黄橙色ではなくPD+赤橙色またはPD陰性
本種と異なり髄層がK+淡黄色~黄色または黄橙色ではなくK陰性~K+汚橙色
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸(、ノルスチクチン酸)ではなくフマルプロトセトラル酸などを含む
Montanelia disjuncta
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(粉芽塊を欠く時に誤同定されることがある)
本種と異なり粉芽を有する
本種より偽盃点が不明瞭
本種と異なり偽盃点が通常明らかに葉央に生じるのではなくやや縁部に生じる
本種より皮層が軟らかい
本種と地衣成分がかなり異なる
Allantoparmelia alpicola
形態的に類似している(時に誤同定される)
地衣体が暗色
地衣体下面が黒色
本種と異なり偽盃点を欠く
本種と異なり偽根を欠く
本種と異なり髄層がPD+黄色(強)
本種と異なり髄層がC陰性~C+ばら色
本種と異なり髄層がKC+ばら色~赤色

(その他掲載種)

Melanelixia glabratula (Lamy) Sandler & Arup
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanelixia subaurifera
グリーンランドに分布する
稀産種である
裂芽を形成する
髄層がC+ばら色~赤色
地衣成分としてレカノール酸を含む
本種より裂芽のサイズが小さい
本種と異なり裂芽がしばしば分枝するのではなく稀にしか分枝しない
本種と異なり粉芽を有する
本種ほど皮層に光沢がない
本種と異なり地衣成分として5-メトキシレカノール酸およびスカイリンを欠く

(その他掲載種)

Melanelixia subaurifera (Nyl.) O. Blanco, A. Crespo, Divakar, Essl., D. Hawksw. & Lumbsch
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Montanelia tominii
グリーンランドに分布する
髄層がC+ばら色~赤色
本種と異なり樹皮生または材上生ではなく岩上生である
本種と異なり偽盃点が葉央において顕著
本種と異なり粉芽が粉状~小粒状ではなく小粒状~裂芽状
本種と異なり真の裂芽を欠く
Melanelixia glabratula
グリーンランドに分布する
稀産種である
裂芽を形成する
髄層がC+ばら色~赤色
地衣成分としてレカノール酸を含む
本種より裂芽のサイズが大きい
本種と異なり裂芽が稀にしか分枝しないのではなくしばしば分枝する
本種と異なり粉芽を欠く
本種より皮層に光沢がある
本種と異なり地衣成分として5-メトキシレカノール酸およびスカイリンを有する

(その他掲載種)

Melanohalea elegantula (Zahlbr.) O. Blanco, A. Crespo, Divakar, Essl., D. Hawksw. & Lumbsch
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanohalea infumata
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(生息環境によっては識別困難なほど類似する)
髄層がC陰性
本種と異なり岩上生で稀に樹皮生なのではなく岩上生
本種と異なり裂芽が裂片末端付近から生じるのではなく裂片から生じる
本種と異なり裂芽がしばしば分枝するのではなく分枝しないか疎らにしか分枝しない
本種と異なり裂芽の枝の部分が裂芽よりもずっと小さいのではなく裂芽の主な部分と同じ大きさである
本種と異なり偽盃点を欠く
分子系統解析で特に近縁ではないことが示されている(先行研究)

(その他掲載種)

Melanohalea exasperata (De Not.) O. Blanco, A. Crespo, Divakar, Essl., D. Hawksw. & Lumbsch
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(その他掲載種)

Melanohalea exasperatula (Nyl.) O. Blanco, A. Crespo, Divakar, Essl., D. Hawksw. & Lumbsch
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanohalea infumata
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(岩上生の標本が時に誤同定される)
髄層がC陰性
本種と裂芽の形状が異なる
Melanohalea panniformis
グリーンランドに分布する
裂芽を形成する
粉芽を欠く
髄層がC陰性
本種より裂芽の発達が通常ずっと規則的でない
本種と異なり裂芽が蔓状に重なる
本種と異なり裂芽が背腹性
本種と異なり髄層に地衣成分を有する

(その他掲載種)

Melanohalea infumata (Nyl.) O. Blanco, A. Crespo, Divakar, Essl., D. Hawksw. & Lumbsch
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanohalea elegantula
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(生息環境によっては識別困難なほど類似する)
髄層がC陰性
本種と異なり岩上生ではなく岩上生で稀に樹皮生
本種と異なり裂芽が裂片ではなく裂片末端付近から生じる
本種と異なり裂芽が分枝しないか疎らにしか分枝しないのではなくしばしば分枝する
本種と異なり裂芽の枝の部分が裂芽の主な部分と同じ大きさではなく裂芽よりもずっと小さい
本種と異なり偽盃点を有する
分子系統解析で特に近縁ではないことが示されている(先行研究)
Melanohalea panniformis
グリーンランドに分布する
基質が同一
裂芽を形成する
髄層がC陰性
本種より裂芽の発達が通常ずっと規則的でない
本種と異なり裂芽が背腹性
本種と異なり髄層に地衣成分を含む
Melanohalea exasperatula
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(岩上生の標本が時に誤同定される)
髄層がC陰性
本種と裂芽の形状が異なる
Melanohalea olivacea
グリーンランドに分布する
形態的に類似している
本種と異なり裂芽を有する

(その他掲載種)

Melanohalea olivacea (L.) O. Blanco, A. Crespo, Divakar, Essl., D. Hawksw. & Lumbsch
オリーブゴケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanohalea infumata
グリーンランドに分布する
形態的に類似している
本種と異なり裂芽を欠く
Melanohalea septentrionalis
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(混同されている)
髄層がPD+赤橙色
本種よりグリーンランドにおいて普通種である
本種より地衣体のサイズが通常小さい
本種より子器のサイズが小さい
本種と異なり子器縁部が強い円鋸歯状ではなくほぼ全縁
本種と異なり子器外面が皺状~凹点状ではなくほとんどの場合平滑
本種と異なり偽盃点が葉央ではなく縁部に分布する
本種より偽盃点が細長い
本種より子実下層の幅が狭い

(その他掲載種)

Melanohalea septentrionalis (Lynge) O. Blanco, A. Crespo, Divakar, Essl., D. Hawksw. & Lumbsch
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanohalea olivacea(オリーブゴケ)
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(混同されている)
髄層がPD+赤橙色
本種ほどグリーンランドにおいて普通種でない
本種より地衣体のサイズが通常大きい
本種より子器のサイズが大きい
本種と異なり子器縁部がほぼ全縁ではなく強い円鋸歯状
本種と異なり子器外面がほとんどの場合平滑なのではなく皺状~凹点状
本種と異なり偽盃点が縁部ではなく葉央に分布する
本種ほど偽盃点が細長くない
本種より子実下層の幅が広い

(その他掲載種)

Montanelia disjuncta (Erichsen) Divakar, A. Crespo, Wedin & Essl
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Montanelia tominii
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種より地衣体のサイズが通常大きい
本種と異なり偽盃点がやや縁部ではなく葉央に分布する
本種と異なり髄層がC+ばら色~赤色
Montanelia sorediata
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(長らく混同されてきた)
髄層がC陰性
本種ほどグリーンランドにおいて普通種でない
本種より地衣体のサイズが小さい
本種より地衣体が繊細
本種より裂片が通常薄い
本種より裂片の幅が通常狭い
本種より裂片が個々分離する
本種と異なり粉芽塊を裂片の末端に生じる
本種と異なり偽盃点を欠く
本種と異なり粉芽塊が短い側面の裂片の末端、時に主な裂片に生じる
Montanelia stygia
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(粉芽塊を欠く時に誤同定されることがある)
本種と異なり粉芽を欠く
本種より偽盃点が明瞭
本種と異なり偽盃点がやや縁部に生じるのではなく通常明らかに葉央に生じる
本種より皮層が硬い
本種と地衣成分がかなり異なる

(その他掲載種)

Montanelia panniformis (Nylander) Divakar, A. Crespo, Wedin & Essl.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanohalea exasperatula
グリーンランドに分布する
裂芽を形成する
粉芽を欠く
髄層がC陰性
本種より裂芽の発達が通常ずっと規則的
本種と異なり裂芽が蔓状に重なるという特徴を欠く
本種と異なり裂芽が背腹性でない
本種と異なり髄層に地衣成分を欠く
Melanohalea infumata
グリーンランドに分布する
基質が同一
裂芽を形成する
髄層がC陰性
本種より裂芽の発達が通常ずっと規則的
本種と異なり裂芽が背腹性でない
本種と異なり髄層に地衣成分を欠く
Allantoparmelia almquistii
形態的に類似している(誤同定の例がある)
本種と異なり地衣体下面がほとんどの場合淡色
本種と異なり偽根を全く持たない
本種と異なり髄層がC+ばら色~赤色

(その他掲載種)

Montanelia sorediata (Acharius) Divakar, A. Crespo, Wedin & Essl.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Montanelia disjuncta
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(長らく混同されてきた)
髄層がC陰性
本種よりグリーンランドにおいて普通種
本種より地衣体のサイズが大きい
本種ほど地衣体が繊細でない
本種より裂片が通常厚い
本種より裂片の幅が通常広い
本種ほど裂片が個々分離しない
本種と異なり粉芽塊を裂片の末端に生じるという特徴を欠く
本種と異なり偽盃点を有する
本種と異なり粉芽塊が短い側面の裂片の末端、時に主な裂片に生じるという特徴を欠く
Montanelia tominii
グリーンランドに分布する
本種と異なり髄層がC+ばら色~赤色

(その他掲載種)

Montanelia tominii (Oxner) Divakar, A. Crespo, Wedin & Essl.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Melanelixia subaurifera
グリーンランドに分布する
髄層がC+ばら色~赤色
本種と異なり岩上生ではなく樹皮生または材上生である
本種と異なり偽盃点が葉央において顕著という特徴を欠く
本種と異なり粉芽が小粒状~裂芽状ではなく粉状~小粒状
本種と異なり真の裂芽を有する
Montanelia disjuncta
グリーンランドに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種より地衣体のサイズが通常小さい
本種と異なり偽盃点が葉央ではなくやや縁部に分布する
本種と異なり髄層がC+ばら色~赤色でない
Montanelia sorediata
グリーンランドに分布する
本種と異なり髄層がC+ばら色~赤色でない